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外国人アルバイト採用ガイド|在留資格・労働時間・注意点を詳しく解説

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日本の飲食業や小売業、サービス業を中心に、外国人アルバイトの需要が年々増加しています。
しかし、外国人をアルバイトとして雇用する際には、
在留資格の確認や労働時間の制限、不法就労防止のための管理体制が求められます。

本記事では、外国人アルバイトの採用条件、メリット、注意点、手続きの流れについて詳しく解説します。また、正社員採用との違いについても触れ、適切な人材活用を考えるための参考になれば幸いです。

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外国人をアルバイトとして雇用することは可能?

日本で外国人をアルバイトとして雇用することは可能ですが、在留資格の種類や労働時間の制限を守る必要があります。適切な手続きを行わずに雇用すると、不法就労とみなされるリスクがあるため、事前に必要な条件を確認することが重要です。

 

外国人アルバイトの採用に必要な条件

外国人が日本でアルバイトをするためには、以下の条件を満たす必要があります。

 

  1. 適切な在留資格を持っていること
    • 「留学」「家族滞在」など、一部の在留資格は資格外活動許可を取得すればアルバイトが可能。
    • 「永住者」「定住者」「日本人の配偶者」などは、制限なく就労可能。
  2. 資格外活動許可を取得していること(必要な場合)
    • 「留学」「家族滞在」などの在留資格を持つ外国人は、事前に資格外活動許可を取得しなければならない。
  3. 労働時間の上限を守ること(特に留学生)
    • 留学生は原則として**週28時間以内(長期休暇中は1日8時間、40時間以内)**の労働制限がある。
    • 上限を超えた場合、不法就労とみなされる可能性がある。

 

正社員採用との違い

外国人を雇用する際、正社員とアルバイトでは適用される在留資格や労働条件が異なります

雇用形態 在留資格 労働時間 雇用の安定性
正社員 就労ビザが必要(技術・人文知識・国際業務など) フルタイム(週40時間程度) 高い
アルバイト 「資格外活動許可」が必要(留学生など) 週28時間以内(留学生の場合) 低い

外国人アルバイトの雇用を検討する際には、在留資格の制限を理解し、適切な手続きを行うことが必須です。

 

企業の成長を加速させる!外国人アルバイト採用のメリット

人手不足が深刻化する現代において、外国人アルバイトの採用は、企業の成長を力強く後押しする有効な手段となります。特に、飲食業、小売業、サービス業などでは、そのニーズが顕著です。

 

1. 人手不足の解消と柔軟なシフト対応

慢性的な人手不足に悩む企業にとって、外国人採用はまさに救世主です。日本人アルバイトの確保が難しい状況でも、意欲的な外国人材を確保することで、人材不足を解消できます。
特に、留学生アルバイトは、授業の合間や長期休暇期間など、柔軟なシフト対応が可能です。企業の繁忙期に合わせたシフト組みも容易となり、運営のスムーズ化に大きく貢献します。

2. 多様な人材による職場の活性化

外国人スタッフが加わることで、職場に新たな風が吹き込みます。異文化交流が生まれ、従業員の視野が広がるだけでなく、職場の雰囲気が活性化します。多様な価値観を持つ人材が集まることで、新しいアイデアや視点が生まれ、イノベーションの創出にもつながります。

 

3. 外国人顧客の対応力強化

訪日観光客が増加する現代において、外国人顧客への対応力強化は、企業の競争力を高める上で不可欠です。外国人アルバイトを採用することで、母国語での対応が可能となり、顧客満足度向上に貢献します。また、国際的な接客スキルを持つ人材は、企業のブランドイメージ向上にもつながります。

4. 長期雇用や正社員登用の可能性

外国人アルバイトの中には、日本での長期就労を希望する人材も多く存在します。アルバイトとして日本での働き方や職場環境に慣れた後、正社員へ登用するケースも増えています。企業にとって、即戦力となる外国人材を確保する上で、有効な手段となります。

外国人アルバイトの採用は、企業の課題解決だけでなく、職場の多様性や国際化にも貢献できる有益な選択肢です。

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外国人アルバイトを雇用する際の注意点

外国人アルバイトを雇用する際には、在留資格の確認や労働時間の管理、不法就労防止など、企業が注意すべきポイントがいくつかあります。適切な手続きを行わなければ、企業側も処罰の対象となるため、十分な確認が必要です。

1. 在留資格の確認と資格外活動許可の取得

  • 雇用前に、必ず在留カードを確認し、就労可能な在留資格かどうかを確認する。
  • 「留学」「家族滞在」などの在留資格では、資格外活動許可を取得しなければアルバイトができない。
  • 資格外活動許可がない状態で働かせると、企業側も罰則を受ける可能性がある。

2. 留学生の労働時間制限(週28時間以内)

  • 留学生アルバイトは、1週間に最大28時間までしか働けない。
  • 長期休暇(夏休み・冬休みなど)は、1日8時間、週40時間まで勤務可能。
  • 時間超過による不法就労を防ぐため、企業側でも勤務時間の管理が必要。

 

3. 不法就労を防ぐための管理体制

  • 在留カードの有効期限を定期的にチェックし、在留期限が切れていないか確認する。
  • アルバイト開始後も、資格外活動許可の範囲を超えないよう、業務内容を適正に管理する。
  • 万が一、不法就労が発覚すると、企業にも罰則(不法就労助長罪)が科される可能性がある。

 

4. 言語や文化の違いへの配慮

  • 業務マニュアルを簡単な日本語や英語で用意し、業務をスムーズに進められるようにする。
  • 宗教や文化の違いを尊重し、礼拝時間や食事制限などの配慮を行うと、職場の定着率が向上する。

外国人アルバイトの採用を成功させるには、法的ルールを守りながら、働きやすい環境を整えることが重要です。

外国人アルバイトの採用手続きとポイント

外国人をアルバイトとして採用する際には、求人募集から雇用契約、在留資格の確認まで、適切な手続きを踏むことが重要です。以下の手順を参考に、スムーズな採用を進めましょう。

 

1. 求人募集と面接のポイント

  • 外国人採用が可能な職種で募集を行う(接客業・製造業・サービス業など)。
  • 日本語能力や業務遂行能力を確認する(JLPT N3以上が望ましい)。
  • 勤務時間の制限(特に留学生の週28時間以内ルール)について事前に説明する。

 

2. 在留資格と在留カードの確認

  • 在留カードを必ず確認し、「在留資格」「在留期限」「資格外活動許可」の有無をチェック。
  • 資格外活動許可が必要な場合、取得済みかどうかを確認。
  • 在留資格が不適切な場合は、雇用を見送る。

 

3. 労働条件の設定と契約の締結

  • 勤務時間・給与・社会保険の適用条件を明確にし、契約書を作成する。
  • 就業規則を理解してもらうため、必要に応じて簡単な日本語や英語の説明資料を用意する。
  • 外国人が母国に送金することが多いため、給与の支払い方法についても確認しておく。

 

4. 採用後のフォロー

  • 業務マニュアルや研修制度を整備し、スムーズに業務に適応できるようサポート。
  • 文化の違いを尊重し、職場内でのコミュニケーションを円滑にする工夫をする。
  • 定期的に労働時間を管理し、留学生の勤務時間制限を超えないよう注意。

 

適切な手続きを行い、外国人アルバイトが安心して働ける環境を整えることで、企業にとっても継続的な人材確保につながります

 

外国人アルバイトから正社員登用も可能?

外国人アルバイトの中には、日本での長期的な就労を希望する人も多く、企業側にとっては優秀な人材を確保するチャンスとなります。アルバイトとしての勤務状況を見極めた上で、正社員への登用を検討することも可能です。

 

1. 正社員登用に必要な条件

外国人アルバイトを正社員にするには、適切な在留資格(就労ビザ)を取得する必要があります

雇用形態 必要な在留資格 労働時間 雇用の安定性
アルバイト 留学・家族滞在(資格外活動許可) 週28時間以内(留学生) 低い
正社員 技術・人文知識・国際業務 / 特定技能 など フルタイム(週40時間) 高い
  • 留学生が正社員になる場合
    → 卒業後に「技術・人文知識・国際業務」などの在留資格へ変更が必要。
  • 特定技能の分野で働く場合
    → 該当する業種であれば、試験に合格し「特定技能」ビザへ変更可能。

2. アルバイト期間を活用した人材育成

  • アルバイトの間に、日本の職場文化や業務内容を理解してもらう。
  • 日本語能力の向上をサポートし、業務でのコミュニケーションを円滑にする。
  • 業務適性を確認し、長期的に活躍できる人材かを見極める。

3. 正社員登用のメリット

  • 即戦力として活躍できる人材を確保できる。
  • 企業文化を理解したうえでの採用となるため、離職率を低く抑えられる。
  • 特定技能ビザの活用により、人材不足の分野で外国人を安定的に雇用できる。

外国人アルバイトを正社員へ登用することは、企業と外国人双方にとってメリットのある選択肢となります。

 

まとめ:外国人アルバイトを適切に活用し、職場の活性化を目指そう

外国人アルバイトの採用は、人手不足の解消や職場の多様性向上に大きく貢献します。しかし、適切な在留資格の確認や労働時間の管理を怠ると、不法就労のリスクが生じるため、企業側の正しい理解と対応が不可欠です。

 

外国人アルバイト採用のポイント

  • 在留資格を確認し、資格外活動許可が必要な場合は取得済みかチェックする。
  • 留学生の労働時間制限(週28時間以内)を厳守し、不法就労を防ぐ。
  • 言語や文化の違いを理解し、職場環境を整備することで定着率を向上させる。
  • アルバイトから正社員登用を視野に入れ、長期的な人材確保を目指す。

外国人アルバイトの雇用を適切に行うことで、企業にとっても貴重な戦力となり、職場の活性化につながります。また、正社員としての採用を検討する場合は、在留資格の変更手続きが必要となるため、事前にしっかりと準備を進めることが重要です。

 

正社員採用について詳しく知りたい方は、「外国人正社員の雇用」についての解説記事をご覧ください。

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ABOUT ME
監修者:新田悟朗
【株式会社ゴーイング 代表取締役】 株式会社ゴーイングの代表者として事業活動を行う一方、監理団体の監査も行う。 外国人雇用労務士として、これから外国人を雇い入れたいと考えている経営者、人事担当に役立つ、最新の知見を発信。 外国人材のニーズが高まる現代において、外国人材の雇用問題を解決するべく正確な情報を伝える。